用語解説
― ムクドリ用語の基礎知識 ―
ムクドリを育てるにあたってなじみのない言葉や、
ムクドリの日常生活に関する言葉を解説します。
( ただし、あくまでも我家流)

食事に関する用語

基本食   九官鳥フード(マイナーフードという名前で、緑色をしたドッグフードのようなもの)とドッグフードを水でふやかしたもの。
これをやっていれば栄養も足りるし、水も飲まなくても大丈夫。自力で水が飲めないヒナの基本食となる。
が、おいしくはないらしい。特にドッグフードは不評。口につっこんでやっているうちはなんとか食べていたが、自分でついばめるようになると、ほとんど食べなくなった。たまに間違ってつまんでしまうと、ペッと吐きだしたりする。野菜や果物のペーストと混ぜるとちょっとは食べる。

ミールワーム
(meal worm)
 

本名はチャイロコメノゴミムシダマシ。その幼虫を指す。穀類の粉などを好んで食べるためにmeal wormというそうだ。
カブトムシの幼虫を細く小さくしたような、白っぽくてわりと堅めの芋虫。でもカブトムシみたいに丸まってはいなくて、たいていまっすぐ伸びている。何度も脱皮を繰り返して10〜12ミリくらいの大きさの黒っぽい甲虫になる。蛹になる直前の一番大きい状態で22〜25ミリほど。
脱皮直後の幼虫は真っ白で柔らかく、いかにもおいしそう。
時々、芋虫が1匹埋め込まれているキャンデーを売っているが、あの虫もどうやらミールワームらしい。
直径10センチ程のプラスチックケースにおが屑のようなものと一緒にに入って売っている。おが屑のようなものはじつは彼らの餌である小麦のふすま。1パック10グラム、150〜250匹ほど入って170円。
鳥を扱っているペットショップで売っているのだが、店頭にはあまり出ていない。成長を遅らせるために冷蔵庫に入っているから。理由はそれだけじゃない気もするけど。


ミールワームの
養殖
 

買ってきたミールワームは、大きさもまちまちだし、運が悪いと共食いしていたり、すでに成虫になってしまっているのがたくさんいたりする。
成虫と蛹には卵を産ませたいし、あんまり小さいものも食事の足しにならなそうなので、十分太らせてから餌にしたい。
さらには、買ってきたままのミールワームは、時に餌であるふすまも食べ尽くして飢えて栄養価がとても低くなっているらしいので、ミールワーム自体の栄養強化をしてやらないと、餌としてあまりよくないらしい。
ガラス瓶をいくつか用意し、買ってきたミールワームは大、中、小、成虫と蛹、の4つに分類。ホームセンターなどで売っているカブトムシ飼育用のクヌギマットを日干しして(ミールワームは湿気が嫌い)ガラス瓶に半分ほど入れ、そこに分類されたミールワームをハシで1匹ずつつまんで放り込んだ。
でも、だんぜんふすまのマットの方が管理が楽だった。家の近くのスーパーではふすまは健康食品として薄力粉より高く売っているので、なんだか癪に障って、最初はクヌギマットを使った。
ミールワームは穀類を主食としているいわゆる穀類害虫。なので、ふすま、ニワトリの配合飼料、ハムスターの餌、ドッグフード、 パン粉などを餌として与えるといいらしい。ニンジン、キュウリ、ピーマン、ブロッコリーの茎なども、よく食べる。
最終的に一番よかったと思われるのは、ふすまにハムスターフードとドッグフードをすりつぶしたものを混ぜてマットにし、野菜屑を毎日入れ替えてやるとすごく元気なミールワームになった。ふすまだけだと、動きの鈍いミールワームになったような気がする。
こうやって餌をやっておけば、次々脱皮、思惑どうりに太っておいしそうに育ってくれる。
ただ、ムクドリの食欲を甘くみていると、消費に生産が追い付かず焦る。


ふすま   ミールワームの基本食になり、ミールワームを育てるマットとしてもとても扱いやすいので、売っているミールワームはふすまのマットの中に入っている。
ところがこれを買おうとすると、たいへん。健康食品や製菓材料の店にはおいてあるのだが、普通のふすまより堅くて色が濃いのを見ると、たぶんローストしてあるのだろう。おまけに高いし。
田舎の方だったら農協などで売っているらしいが、これが10キロ、20キロ単位だとか。
結局、私は日本の伝統的な小鳥屋さん(野鳥なども扱っている)で手に入れた。
鳥を扱っているペットショップでも、「うちではふすまを食べる鳥は扱っていないんで」と、ない店が圧倒的。
ミールワームを食べる鳥、魚、小動物を扱っている店でも、ミールワームは売っていても、ふすままで売っている店はなかった。これは都内の話。

缶詰のミールワーム   ミールワームの養殖を快適に進めるためにたいへん重宝する。
1缶35グラム入り、400円だから10グラムあたりだと114円。生きているミールワームより多少おトクで、マットからつまみ出す手間がかからないところが利点。
これと生きているミールワームとを適当に組み合わせてやれば、すごく餌やりが楽になる。
ただし、生きているのの方がやっぱりおいしいらしい。

カニかま   ふと思い付いてやってみたのだが、これは便利。ほぐし身は虫みたいだし、保存もある程度きく。食い付きもいい。
心配なのは塩分だが、水にしばらく付け置いて塩気を抜くようにしてからやっている。そのくらいでカンベンして欲しい。
あまり便利なので常備しているが、かなりの好物。

鶏肉・豚肉   基本食よりは食べるという程度の人気。肉は肉でも違うんだろうなあやっぱり。やったのは最初のうちだけ。

海老   海老は虫とけっこう近縁だからか、よく食べた。
ただし、家には「海老はおれが食う」という人間がいるもので、身の大きい海老は人間用。鳥にはオキアミ専用にしてもらった。これでも食い付き良好だし栄養的にはよさそう。
が、オキアミはその後だんだん食べなくなってしまった。

  いろいろ代用食を考えたが、なんといっても、生きている虫が一番。バッタと団子虫をよくつかまえてきた。普通はクモが好物らしい。

トマト   生きている虫の次くらいに好き。細かく刻んで餌入れに入れれば選り出して食べてしまう。トマトがなくなると、器に描いてある赤い模様をつついていたので、ムクドリは色がわかると判明した。

果物   スイカ、メロン、キウイ、桃系統などたいていの果物はよく食べたのだが、みかんをやったら食べなかった。ムクドリはショ糖を嫌うので、柑橘系の果物は食べないそうだ。
ブルーベリーは好きだったが、糞がブルーベリージャム状態になるので、要注意。これを服につけられたら悲惨。

生活に関する用語

ダニ   うちに連れてきたばかりの時、ダンボールの中に黒くてちいさいものがたくさんうごめいていた。ダニだ、洗いたい!と思ったものの、ヒナは濡らして冷やすとすぐ死んじゃうらしいのでぐっとがまんした。
その後、毎日新しい巣材に交換していたらだんだん減っていき、いなくなった。
後で調べてみたら、戸袋に巣を作られると、巣立ちの後ダニ団子がでてくるほどひどい有り様になるらしい。さすが野鳥。

体重   最初は飛べないから器に入れればよかったんだけど、飛ぶようになってからは、大変。袋詰めにして量ったら、当然ながらたいそう憤慨したので、もうしません。
はっきりいって、体重なんてどうでもいいや。

啼く   ムクドリというのは本当にやかましい。餌が欲しいと不屈の闘志で啼きわめくし、餌を食べている間もずーっと啼きっぱなし。好物のミールワームをあさっている時にはちょっとくぐもった声に変わるが、やっぱりずっと声がでている。
食べ終わっても、近くに人間がいて相手をしているとやっぱり啼いている。肩に乗られると耳がおかしくなりそう。
満足している時は、ビジュビジュビジュビジュとわりと低くて安定したトーンの声で、不満な時、不安な時にはクワーッという甲高くて耳をつんざくような声で啼く。時々甘ったれて、ピイピイというような声も出す。

遊ぶ  

好奇心はけっこうあって、あちこちつつきまわしている。人の指をくわえるのが好きで、だんだんくわえてから振り回すようになってきた。
あとはクチバシをつっこんでから開くというのもよくする。人の指の股や、ずいずいずっころばし状態の手でもよくする。
次第に好奇心の対象も増えて、洋服にも興味をしめすようになった。洋服でも、くわえて振り回したり、そで口にクチバシをつっこんで開いたり、 ボタンは攻撃するようにつつきまくっていた。ほつれて糸が出ていると夢中で糸を引っ張る。
模様にも興味があるようで、洋服の模様、食器の模様、ほくろなどをつつく。
私がいつもしているプラチナのネックレスも気に入ったようだ。肩に登ってきてチェーンをひっぱるのだが、ついでに肉までつままれて痛い。


水浴  

100円ショップでみつけたプラスチックの靴入れを利用することにした。斜めになっているバットのようなもので、中には靴底型に滑り止めがついている。
浅い方の底にペットボトルのキャップ2個を接着剤で貼付けたので、水を入れると水深の深いところと浅いところがある長方形の水入れになる。
水を入れて放っておいたら、勝手に水浴びするようになった。暑い時に入っているようだ。
水浴びしたあとは、汚れと脂分らしきもので水の表面が白っぽい膜で覆われているので、水浴びしたんだなとわかる。