クスノキ科 |
ニッケイ属
シナモン属
キンナモムム属 |
名称 | ヤブニッケイ(藪肉桂) |
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学名 | Cinnamomum japonicum |
名の由来 | 「ヤブニッケイ」は、「ニッケイ」に似て芳香はあるが劣るため、つまらないものの意でヤブがついた。 |
性状 | 高木/常緑 |
大きさ | 高さ:10~20m/葉身長:7~10cm/花径:5mm/果径:15mm |
形態 | 幹は直立してよく分枝し、枝葉には芳香がある。葉は革質で光沢があり、先の尖った楕円形で、全縁。裏面は灰青緑色で、無毛。互生するが、対生のものも混じる。主脈と2本の側脈の3本の葉脈が目立ち、葉の基部から離れたところから分岐する。側脈は途中で消える。5~6月頃、集散花序を作り、淡黄緑色の小花を多数咲かせる。花柄は無毛。果実は楕円形の液果で、秋に黒褐色に熟す。果床は浅い杯形。 |
類似 | 「ニッケイ」は、葉幅が狭く、3脈が葉の基部から分岐。花柄は有毛。杯状の果床の部分が深い。葉の芳香が強い。 「ヤブニッケイ」は、葉幅がやや広く、3脈が葉の基部から離れたところから分岐。花柄は無毛。杯状の果床の部分が浅い。葉の芳香が弱い。 |
原産地 | 日本(本州福島県以南、四国、九州、沖縄)、中国南部、韓国南部、台湾 |
生育 | 山地に自生する。耐陰性が強い。 |
利用 | 庭木、公園樹。根や樹皮は薬用や香辛料として利用される。 |