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最終更新日:2021.8.15
バラ科
 
Pseudocydonia(プセウドキドニア)
カリン属
プセウドキドニア属
名称

カリン(花梨)

アンランジュ(安蘭樹)
クワズナシ(喰わず梨)
英名
Chinese quince
学名
Pseudocydonia sinensis
Chaenomeles sinensis
名の由来
「カリン」は、東南アジア原産で家具や細工物などに使われる高級材に使われる、マメ科の「カリン=インドシタン Pterocarpus indicus」に木目が似ていることから。
性状
小高木/冬季落葉
大きさ
高さ:6~10m/葉身長:4〜8cm/葉柄長:8〜15mm/花径:20~30mm/果径:10~15cm
形態
幹は平滑で、緑色を帯びた褐色で、鱗片状に剥離してまだら模様になる。枝は垂直方向に出やすく、縦に長い樹形になる。葉は先が尖った倒卵形〜楕円形で、細鋸歯があり、互生する。若葉の裏面には綿毛があるが、だんだん脱落して無毛になる。4〜5月頃、短枝の先の葉腋に薄紅色の5弁花を咲かせる。果実は長球形や倒卵形の偽果で、10月頃の収穫期の果皮は黄色で、強い芳香がある。落葉後も果実は枝に残る。
類似
「カリン」は幹がまだら模様。葉に鋸歯がある。果実は無毛。
「マルメロ」は幹が平滑な灰褐色。葉が全縁。果実は毛で覆われている。
原産地
中国
生育
日当たりの良い場所で、土質は選ばない。徒長枝には花芽がつきにくいので、整枝する。
利用
庭木、公園樹、盆栽。果実は生食できないが、果実酒やジャム、砂糖漬けなどに利用される。果実は薬用に利用される。材は堅硬緻密で粘りが強く、色調光沢が美しいので、床柱、家具、杖、額縁などに用いられる。
カリン
千葉県千葉市、集合住宅
2007.4.1
カリン
東京都文京区、小石川植物園
2005.6.14
カリン
千葉県八千代市、京成バラ園
2021.7.10
カリン
東京都新宿区、住宅
2005.11.24
カリン
花梨林の中、一面に落ちた実。あたりに芳香がただよう。
東京都文京区、小石川植物園
2006.2.10
カリン
東京都文京区、小石川植物園
2005.6.14
カリン
東京都文京区、小石川植物園
2006.4.26
カリン
千葉県八千代市、京成バラ園
2021.7.10
カリン
東京都新宿区、住宅
2006.4.15
NOTE
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