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最終更新日:2023.5.1
マツ科
 
Picea(ピケア)
トウヒ属
ピセア属
ピケア属
名称

アカエゾマツ(赤蝦夷松)

英名
Saghalin spruce
学名
Picea glehnii
名の由来
「アカエゾマツ」は、樹皮が「エゾマツ」より赤みがかっていることから。
性状
高木/常緑/雌雄異花
大きさ
高さ:20~40m/葉長:0.6~1.2cm/果長:5~8cm
形態
樹形は円錐形。樹皮は赤褐色で、鱗片状に剥がれる。側枝は水平または斜上し、成木になるとやや下垂する。若枝には赤褐色の毛が密にはえる。枝には葉沈と呼ばれる突起があり、そこから葉がのびる。葉は枝に螺旋状または蒲鉾状に密につく。葉は硬く、濃緑色で、葉先が尖った線形で、断面は菱形で、各面に気孔線がある。花期は6月頃。前年枝の先端に雄花と雌花をつける。球果は長球形で、初めは暗紫色で上向きにつくが、翌年の10月頃下向きに垂れ下がり、黄褐色に熟す。
類似
エゾマツ」は、樹皮が黒褐色で、亀甲状に割れ、薄く剥がれる。葉の断面は扁平で、裏面に2条の気孔線がある。球果は黄褐色。「トウヒ」に比べて葉身が長く、果長も長い。
トウヒ」は、樹皮が黒赤褐色で、不規則で小さな鱗片状に剥がれる。葉の断面は扁平で、裏面に2条の気孔線がある。球果は黄褐色。「エゾマツ」に比べて葉身が短く、果長も短い。
「アカエゾマツ」は、樹皮が黒赤褐色で、不規則で大きな鱗片状に剥がれる。葉の断面が菱形で、各面に気孔線がある。球果は赤褐色。
品種
園芸品種がある。
原産地
日本(北海道、岩手県早池峰山)、南千島、サハリン南部
生育
湿地や蛇紋岩地、土壌の薄い溶岩上や火山灰土上などに自生する。生長はきわめて遅い。強剪定を嫌う。
利用
庭園樹、盆栽。材は楽器用材として利用される。
アカエゾマツ
東京都調布市、神代植物公園
2009.2.18
アカエゾマツ
東京都調布市、神代植物公園
2009.2.18
アカエゾマツ
東京都調布市、神代植物公園
2009.2.18
アカエゾマツ
東京都調布市、神代植物公園
2009.2.18
NOTE
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