TOPへ戻る
最終更新日:2024.10.24
ウリ科
 
Cucurbita(ククルビタ)
カボチャ属
ククルビタ属
名称

ニホンカボチャ(日本南瓜)

英名
Pumpkin, Squash
学名
Cucurbita moschata
Cucurbita pepo var. moschata
名の由来

moschata 」は、“麝香の香りのする”の意。

性状

一年草(春〜秋)/蔓性(巻きヒゲ)/雌雄異花

大きさ

葉身径:15~25cm/葉柄長:4~25cm/花径:80~100mm

形態
茎は五角形で全体に毛があり、軟弱で、巻きヒゲで他物に絡みつきながら、よじ登ったり地面を匍匐したりしながら成長する。葉はハート形で3〜5浅裂し、鋸歯があり、長い葉柄があり、互生する。巻きヒゲは葉腋から出る。6〜8月頃、葉腋に黄色い雄花と雌花を咲かせる。雄花の花柄は長く、雌花の花柄は短い。果実は瓜状果で、大きさも形も色も多様。果柄は堅く、条溝が浅い。
類似
セイヨウカボチャ(西洋南瓜)」は、皮の凹凸が少なく、丸みのある形の品種が多い。甘みが強く、ホクホクした食感。果柄は円筒型で柔軟。冷涼を好む。
「ニホンカボチャ(日本南瓜)」は、皮に深い溝があり、凹凸がある品種が多い。甘さは控えめで、水分が多くねっとりした食感。果柄は堅く、条溝が浅い。
ペポカボチャ(ペポ南瓜)」は、果実の形状や色は極めて多彩。食用の品種は未熟果を利用し、シャキシャキした食感。果柄は堅く、条溝が深い。
品種
古くから宮崎県で栽培され、果実は小ぶりで果皮が黒い「クロカワカボチャ(黒皮南瓜)」、東京の伝統野菜で果実の横断面が菊の花に見える「キクザカボチャ(菊座かぼちゃ)」、京都の伝統野菜で果実がゴツゴツしたひょうたん形の「シシガタニカボチャ(鹿ヶ谷南瓜)」、首の部分が細長い「ツルクビカボチャ(鶴首かぼちゃ)」、ひょうたん形で果皮が黄色い「バターナッツかぼちゃ」、韓国系で未熟果を食用とする「エホバク」など、多種多様な品種がある。
原産地
中央アメリカ、南アメリカ(北部)
生育
水はけ日当たり良く。高温多湿な気候に強く、病虫害の抵抗力も高い。
種子蒔きは、4月中旬~5月上旬。摘芯はしなくてよい。果実が小さく重くなければ、支柱などで誘引して、縦方向に伸ばしてもいい。早朝に人工授粉すると、結実率が高まる。
利用
果実を食用や観賞用にする。一般的に寒さに弱く、貯蔵性が無い。

品種

名称

ニホンカボチャ(日本南瓜)│キクザカボチャ(菊座かぼちゃ)

英名
Jack o’lantern pumpkin, Halloween pumpkin, Atlantic giant pumpkin
学名
Cucurbita moschata var. meloniformis
解説
東京の伝統野菜。果皮は濃緑色で、貯蔵追熟すると粉が吹いた淡い柿色に変わる。果実は縦に深い溝があり、横断面が菊の花に見える。果重800g~1kg程度。
ニホンカボチャ│キクザカボチャ
東京都新宿区、新宿駅
2024.9.15
写真提供:Yoshi
名称

ニホンカボチャ(日本南瓜)│シシガタニカボチャ(鹿ヶ谷南瓜)

学名
Cucurbita moschata ‘Shishigatani’
解説
江戸時代末期から京都の鹿ヶ谷で栽培されていた。果実は瓢箪形で、ゴツゴツしたこぶがある。果皮は濃緑色で、貯蔵追熟すると粉が吹いた淡い柿色に変わる。果肉は水分が多くねっとりした食感。果重500g~2kg程度。
ニホンカボチャ│シシガタニカボチャ
東京都小平市、東京都薬用植物園
2024.6.29
写真提供:Yoshi
ニホンカボチャ│シシガタニカボチャ
東京都小平市、東京都薬用植物園
2024.6.29
写真提供:Yoshi
ニホンカボチャ│シシガタニカボチャ
東京都小平市、東京都薬用植物園
2024.6.29
写真提供:Yoshi
NOTE
TOPへ戻る